アンドチルのオリジナルビッグTシャツ|人生の相棒
扉を開けると、白で統一された空間に、キャップやTシャツが整然と並んでいた。壁には絵画も飾られており、まるでギャラリーのような雰囲気だ。
「実際に、先日1日限定のギャラリーを開催したんですよ」
熊本市中央区上通町のセレクトショップ「アンドチル(&Chill)」のオーナー・西村卓さん(37歳)が、笑顔で教えてくれた。
ヒゲがトレードバークの西村さんは、機械メンテナンスの技術職を経て、市内のアパレル店に勤務。3年前にアンドチルを立ち上げた。
同店で人気の一品が、西村さんが手がける店オリジナルの「SWITCHING BOX LOGO BIG TEE」だ。複雑に裁断したTシャツ2枚を、ロックミシンで縫製。胸には切り替えのみで表現するボックスロゴを配した。
「長く着てもらえるように」と、Tシャツは6オンスの厚手生地をチョイス。長めにとった両裾は、アクセントのため段違いにしている。フリーサイズだが、どんな体型でもきれいなシルエットになるよう緻密に計算した。
縫製を専門的に学んだことはないという西村さんだが、「やればできるということを若い子たちに伝えたかった」と、昨年からオリジナルブランドの開発に着手。革ベルトやTシャツ、スウェットなど、次々と商品化に成功してきた。
今では、頭でイメージしたものは、ロックミシンで完璧に再現できるという。そんな天賦の才を持つ西村さんの手がけるビッグTシャツは、店に並んだそばからすぐに売れてしまう。
「SWITCHING BOX LOGO BIG TEE」は、9800円(税別)。ボディーカラーは白と黒の2色。問い合わせはアンドチル(096−295−7053、熊本市中央区上通町10−5)。
Astray Goods Life のライター・編集者。Astray Goods Japan 代表。高校講師、新聞記者を経て独立。趣味は民族楽器とランニング。